(1)既存・既知の史跡・遺跡・文化財
- 文化財分布図に記載された史跡・遺跡・文化財の現状を調査する。
- 史跡・遺跡・文化財の台帳を整備する。
- 調査結果に基づき、地域資源としての各々の価値を再評価する。
- 保護対策の緊急性からみた優先度を決める。
- 必要な保護処置策と実施計画を建て、予算措置を行い、保護対策を実施する。
- 優先度の高いものから、現地に案内板(由来説明書)を設置する。
- 文化財分布図の改訂版を作成する。
- グリーン・ツーリズムマップを作成し、地域資源として掲載する。
- 町内啓発用の資料を作成し、地域の意識と価値観の向上を図る。
史跡・遺跡・文化財の保護策と平行して、地元の人々に、祖先の遺産の価値を認識してもらう方策が必要です。委員の調査では、折角これだけのものがありながら、その存在も、ましてその由来も知らない 人が多いことが分かっています。これは、その人の関心が薄いこともあるでしょうが、一部の地域を除いて、価値を高めようとする努力が少なかったためでしょう。
祖先の遺産の保護は、地元住民の意識喚起をも意図して、実施することが望まれます。
(2)文化財分布図に未記載又は未発掘の史跡・遺跡・文化財
約30件の該当個所をあげることができます。未記載のものの中には、町内の多くの人が知っている。町内の神社やお寺などがあります。文化財としての価値評価の基準は、いろいろ考えられますが、この機会に改めて、これらを再評価する必要があると思います。例えば、虚空蔵山にある虚空蔵菩薩像は、歴史的にも古いものといわれていますが、その存在と由来を知る人は少ないのが現実です。
また、多くの神社やお寺は、ある程度、維持管理がなされていますので、それぞれの所在を地図上に記載し、現地には由来を記した案内板を設けることで、グリーン・ツーリズム の地域資源としての価値が、数段高まるでしょう。
さらに、町には歴史的には多くの記録はあるが、例えば、南蛮貿易が行われたことを裏付ける現物やキリシタン関連、あるいは、湯治の遺物が思いのほか残っていません。もっと、町中のどこかに埋もれている可能性もあります。これらの提供を広く町内外に呼びかけてみることも、地元住民の関心を高める方策の一つになるでしょう。
(1)項と重複する部分がありますが、次のことを提言します。
- 委員会の調査した約30件について、現状を再認識する。
- 町内外に未確認の史跡・遺跡・文化財・遺物の情報提供を呼びかける。
- 調査の結果及び町内外より寄せられた情報を、地域資源として再評価する。
- 価値ありと判断されるものを、史跡・遺跡・文化財台帳に収録する。
- 保護対策の緊急性からみた優先度を決める。
- 必要な保護処置策と実施計画をたて、予算措置を行い、保護対策を実施する。
- 優先度の高いものから、現地に案内板(由来説明書)を設置する。
- 文化財分布図に所在を追加掲載する。
- グリーン・ツーリズムマップを作成し、地域資源として掲載する。
- 町内啓発用の資源を作成し、地域の意識と価値観の向上を図る。
町の史跡・遺跡・文化財などは。この町だけのかけがえのない資源です。地元住民の関心が低ければ、それだけ資源の荒廃も早く進むでしょう。これらの資源はグリーン・ツーリズムでも、重要な位置付けにあると考えられます。
(3)自然資源
文化財分布図に掲載されている自然物は、七ツ釜鍾乳洞/石灰藻カルスト/椋の大木/シダ群落/カブトガニ繁殖地などがあります。このうち、七ツ釜鍾乳洞と石灰藻カルストは観光資源として、維持管理がなされています。他の植物やカブトガニ繁殖地には、特に保護措置はありません。大木はいわば歴史の語り部であり、失われれば、数百年の時間をなくすことになります。また、カブトガニ繁殖地は環境が汚染されれば、失うことになります。現状がどうなのか、依然、カブトガニが生息しているのか、今回は確認の機会がありませんでした。
町中には、まだ、数百年を経た種々の大木が随所に残っています。これらをも併せ、有効な保存策を取ることが望ましいと考えます。
(4)文化芸能
町の伝統芸能としては、浮立(ふりゅう)/鬼神太鼓/古謡/竜踊り/獅子舞などが挙げられます。獅子舞以外は、それぞれの保存会があり、諸々の祭事に公園されて、後継者の育成も行われているのは、心強いことです。
名人制度と連携して、一層の充実を図れば、グリーン・ツーリズムをより効果的に進めることができると考えます。
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