七尾フラワーパーク “のと蘭ノ国”

石川県七尾市に2000年4月29日オープンした“のと蘭ノ国”の事例を紹介します。

フラワーパーク構想は、平成8年4月に七尾市と地元民間企業が研究会を作りスタートさせ、本年4月七尾市郊外の細口町、国分町の丘陵地に敷地面積18,500平方メートル、中心施設に蘭をはじめ熱帯植物を栽培・展示するドーム型温室を核として植物のバイオ栽培や能登の植物を集めた野外植物園、庭園、レストランを建設しオープンした。総事業費は12億8200万円で、農水省の農業構造改善事業を導入した。

● 七尾市西南部地区の農家の現状

 現在、対象地区の細口町29戸、国分町92戸の農家と飯川町営農組合員25名を対象に進めた。この地区は99%が第二種兼業農家であり、総所得の95%程度が給与所得で残り約5%が農業所得に すぎない。  農業従事者も高齢者と女性が中心で農地を継承するための農業であり、現状維持をしていきたいという考えが強かった。

● 地域連携協定の内容

 その様な農業環境のなかで徹底した話し合いによる、農業者の自主的で積極的な“やる気”起こしのために様々な角度から専門家の意見を中心に話し合いを続けてきた。具体的な地域連携に向けてのテーマは以下の通りである。
  1. 農用地有効利用協定
  2. 蘭生産協定
  3. 蘭販売協定
  4. 労働力協定
  5. 栽培指導協定

● 地域連携協定の目的

  1. 農業者を中心とする連携協定は地域農業の構造改善を基本とした地域振興と活性化の方策である。この連携協定により地域の農家が共通の目的と役割分担をする事で相互の連帯意識が高まり、高効率とそれによる利益の確保を図る方策である。
  2. 連携協定も目的にはフラワーパーク事業体と地域の農家非農家、女性、高齢者と次世代の担い手などが一体となり組織的な活動により、相乗効果を上げる事、又これによる経済効果が域内に波及し、地域住民に還元される図式が望まれる。
  3. 最終目的は(1)農家のリーダー、農業の担い手の育成とそれによる(2)農業の継続(3)農家の所得向上(4)農家、農業者の就業機会の拡大(5)新しい分野の需要創造であり、農家を中心とする地域住民の手によるいきいきとした農村の実現が望まれる。


七尾フラワーパーク「のと蘭ノ国」の概要

◆ 名称 七尾フラワーパーク「のと蘭ノ国」
◆ 所在地 七尾市細口町渡リスイ153-1、153-3番地

◆ 設置目的
  1. 都市住民や市民に花と果樹等を活用したうるおいと安らぎのある空間を整備する。
  2. 周辺農家と連携を図り、花き(ラン、花壇苗等)の生産拡大を目指し、将来的な産業基盤として整備し、地域農業の活性化を図る。
  3. 『能登半島=花半島』の拠点として、また、能登半島全域の観光施設とネットワーク化を図り、既存施設と競合しない新しい観光基盤として整備する。

◆事業主体 七尾市、(株)能登郡、七尾西南部地区蘭生産組合
◆規模 約16.3ha(うち開発面積:6.5ha)
◆事業費 総事業費1,747,000千円
     うち農林水産省補助金:394,000千円 石川県補助金:44,600千円

◆施設概要



事業主体
施設名等
内 容
規 模
(平米)
参 考
七 尾 市

(6.5ha)

蘭遊館
 1,742平米
営業時間
 9:00〜17:00
オーキッドゾーン
トロピカルフラワーゾーン
ハンギングコリダーゾーン
ウォーターガーデンゾーン
フラワーイベントゾーン
薬草と香りのミュージアム
エントランス、通路等
317 
286 
82 
243 
238 
156 
420 
農林水産省補助事業
平成10年度
花と緑のうるおい空間整備事業
(事業費:700,000千円)
見本園
ふれあい広場
フラワーガーデン
駐車場
トイレ棟
果樹、花木等  2ヶ所
芝生広場    2ヶ所
花壇      1ヶ所
普通車 54 台  1ヶ所
        2棟
12,000 
5,500 
1,790 
1,370 
139 
(株)能登郡
食遊館
 903平米
営業時間
 10:00〜16:00
レストラン

172 
  
民間事業

(事業費:950,000千円)
営業時間
 9:00〜17:00
能登百家市(物販店)
 能登七尾の
  ・農産加工品
  ・海産加工品
・各特産品等
152 
事務所、トイレ、通路等
329 
イベント広場
フラワーガーデン
駐車場
(調整池兼用)
芝生広場    1ヶ所

普通車     200台
大型車(バス) 10台
9,800 

3,650 
7,950 
七尾西南地区
蘭生産組合
(0.2ha)
蘭生産ゾーン 特定用途機械施設(パオ型複合モデル温室) 15棟
975 
農林水産省補助事業
平成10年度
地域農業基盤確立農業構造改善事業
(事業費:97,000千円)


附帯施設(管理・休養棟)
         1棟
54 

◆管理運営主体 (株)七尾フラワーパーク、(株)能登郡、七尾西南部地区蘭生産組合

◆(株)七尾フラワーパーク(平成11年12月設立)
  • 出資金:10,000千円
  • 出資団体:七尾市、(株)能登郡、能登わかば農協、農業生産法人(有)ウィード能登、七尾市西南部地区蘭生産組合、七尾市花き生産組合
  • 主な事業:
    1. 七尾市で整備した施設の維持・管理
    2. イベント(園芸教室等)の企画・運営
    3. 観光開発に関する企画・調査
    4. オリジナル商品の研究・開発
    5. 市場調査・広告・宣伝

◆事業経過報告

 UR農業合意、新食糧法施行等国内農業の基幹作物である「米」を取り巻く情勢の変化に対応した水稲プラス花きの複合農業経営と観光客の減少問題を打開しようと平成5年に設立された七尾フラワーパーク研究協議会が提案した「花」をテーマとした七尾フラワーパーク構想、また、平成4年度に七尾市で開催した国民文化祭を記念し制定した「香りの日」(10月30日)の香りから連想される『花』により双方連携がとれた。
 この構想を地域資源として平成10年度国の経済対策(第3次補正)で、花と緑のうるおい空間整備事業として新規事業化採択を受け、平成11年3月に着工し平成12年3月に完成の運びとなった。
 この施設は、都市住民や市民に花と果樹等を活用したうるおいと安らぎのある空間の提供の場、周辺農家と連携を図り花き(ラン、花壇苗等)の生産拡大を目指し、将来的な産業基盤として地域農業の活性化を図るとともに、能登半島全域 の観光施設とネットワーク化を図ることで農業と観光とが結びついた新しい観光基盤として建設された。
 七尾フラワーパークの名称である「のと蘭ノ国(らんのくに)」は、一般から募集し国内有数規模でのランの展示温室や能登ならではの楽しい飲食空間の広がりをイメージし名づけられました。
◆運営体制




営業時間・入場料等詳細は下記に
     七尾フラワーパーク のと蘭ノ国
 



Homeへ戻る


Copyright (C) 2000-2003 e-kasochi.net. All Rights Reserved.